【最小の侵襲】を心掛け、高倍率ルーペやマイクロスコープも用いた精密診療を行うことで【できるだけ歯を削らない・神経を取らない治療を】実践しています。

痛みを最小限に抑えた治療

【効果的な麻酔技術とそれに適した器具の選択】
麻酔を実施する前には、表面麻酔を併用し、通常よりも疼痛刺激の少ないとされる極細の注射針を使用することで麻酔の際のストレスを最小限にします。また、しっかりと麻酔の効果を発揮するための麻酔技術も習得しております。

むし歯治療の種類

♦CR治療

CR治療とは

「コンポジットレジン(Composite Resin)」を使用した虫歯治療法です。

コンポジットレジンは、プラスチックとガラスの微粒子から成る樹脂素材で、自然な歯の色に近い色調を再現できるため、審美的に優れた治療法です。

  1. 診査・診断: 虫歯の程度を診査し、CR治療が適切かどうかを判断します。
  2. 麻酔: 必要に応じて局所麻酔を行い、治療中の痛みを軽減します。
  3. 虫歯の除去: 虫歯部分を削り取り、虫歯菌を除去します。
  4. 接着剤の塗布: 歯とコンポジットレジンがしっかりと接着するように、接着剤(ボンディング材)を塗布します。
  5. コンポジットレジンの充填: 削った部分にコンポジットレジンを少しずつ詰めていきます。
  6. 硬化: 光を当ててコンポジットレジンを硬化させます。
  7. 仕上げ: 硬化したレジンを形を整え、噛み合わせを調整します。
  8. 研磨: 最後に表面を研磨して滑らかにし、自然な光沢を出します。

♦インレー治療

インレー治療とは

インレー治療は、虫歯を削った後の歯の欠損部分にぴったりはまるように作られた詰め物(インレー)を装着する治療法です。インレーは通常、歯科技工士が精密に作製します。インレーは直接口腔内で成形するコンポジットレジン(CR)とは異なり、精密な型取りと作製工程を経るため、非常に適合性が高いです。

  1. 診査・診断: 虫歯の程度や位置を確認し、インレー治療が適切かどうかを判断します。
  2. 麻酔: 必要に応じて局所麻酔を行い、治療中の痛みを軽減します。
  3. 虫歯の除去: 虫歯部分を削り取り、虫歯を除去します。
  4. 型取り: 歯の形を正確に型取りし、その型を基にインレーを作製します。型取り後、仮の詰め物をしておきます。
  5. インレーの作製: 型取りしたデータを基に歯科技工士がインレーを作製します。
  6. インレーの装着: 作製されたインレーを試適し、問題がなければ接着剤を使って装着します。
  7. 仕上げと調整: 噛み合わせの調整を行い、インレーが他の歯と自然に調和するように仕上げます。

♦クラウン治療

クラウン治療とは

クラウン治療は、歯の上部全体を覆うキャップ状の修復物(クラウン)を装着する治療法です。クラウンは、歯の形状、サイズ、強度、外観を回復させるために使用されます。クラウンは虫歯治療後、根管治療後、または破損した歯の修復に用いられます。

主な手順

  1. 診査・診断: まず、歯科医師が対象となる歯の状態を診査し、クラウンが必要かどうかを判断します。
  2. 準備: 必要に応じて局所麻酔を行い、治療中の痛みを軽減します。次に、クラウンを被せるために、対象となる歯を削って形を整えます。歯が弱い場合は、補強のためのコア(芯)を作ることがあります。
  3. 型取り: 歯の形状を精密に型取りし、これを元にクラウンを作製します。この段階で、仮のクラウンを装着し、歯を保護します。
  4. クラウンの作製: 型取りしたデータを基に、歯科技工士がクラウンを作製します。これには通常、数日から数週間かかります。
  5. 試適と調整: 完成したクラウンを試適し、形状や噛み合わせを確認します。必要に応じて調整を行います。
  6. 装着: 最終的にクラウンを接着剤で固定します。噛み合わせを再度確認し、問題がなければ治療完了です。

♦歯内療法

歯内療法とは

歯内療法は、歯髄に問題が生じた場合に、その歯髄を取り除き、歯の内部(根管)を清掃・消毒した後に、詰め物をして密封する治療法です。これにより、感染や炎症が広がるのを防ぎ、歯を保存することができます。

主な手順

  1. 診査・診断: まず、レントゲン撮影や視診を行い、歯髄の状態や根管の形状を確認します。これにより、治療が必要かどうかを判断します。
  2. 麻酔: 局所麻酔を行い、治療中の痛みを軽減します。
  3. 歯髄の除去: 歯の上部に穴を開け、感染したり炎症を起こした歯髄を取り除きます。
  4. 根管の清掃・消毒: 専用の器具を使って根管内を清掃し、細菌や感染物質を除去します。その後、消毒剤を使用して根管内を徹底的に消毒します。
  5. 根管の充填: 清掃・消毒が完了した根管に、根管充填材を詰めて密封します。この段階で仮の詰め物をすることもあります。
  6. 最終修復: 根管治療が完了したら、歯の上部を詰め物やクラウン(被せ物)で修復し、機能を回復させます。

歯内療法の適応

  • 深い虫歯: 虫歯が歯髄まで達している場合。
  • 歯髄炎: 歯髄が感染や炎症を起こしている場合。
  • 歯の外傷: 歯が割れたり、ひびが入ったりして歯髄が露出している場合。
  • 根尖性歯周炎: 歯の根の先端に感染が広がっている場合。

♦ブリッジ

ブリッジ治療とは

ブリッジ治療(歯科)は、失った歯を補うために行われる治療法の一つです。歯の欠損部分に人工の歯(ポンティック)を置き、その両側の健康な歯(アバットメント)を支えとして固定することで、機能と審美性を回復します。以下に、ブリッジ治療の詳細を説明します。

ブリッジ治療とは

ブリッジ治療は、失われた歯を補うために行う補綴治療です。欠損している歯の両隣の歯を削って支えとし、その間に人工歯を橋渡しのように固定します。この方法により、噛む機能や見た目を回復させます。

主な手順

  1. 診査・診断: 歯科医師が口腔内を検査し、ブリッジ治療が適切かどうかを判断します。レントゲン撮影や口腔内の型取りを行います。
  2. 支台歯の準備: 欠損部の両側にある健康な歯(支台歯)を削り、ブリッジを装着するための形に整えます。
  3. 型取り: 支台歯の形を正確に型取りし、これを元にブリッジを作製します。この段階で、仮のブリッジを装着して歯を保護します。
  4. ブリッジの作製: 型取りしたデータを基に、歯科技工士がブリッジを作製します。この工程には通常、数日から数週間かかります。
  5. 試適と調整: 完成したブリッジを試適し、形状や噛み合わせを確認します。必要に応じて調整を行います。
  6. ブリッジの装着: ブリッジをセメントで支台歯に固定します。噛み合わせを再度確認し、問題がなければ治療完了です。

♦義歯

入れ歯治療とは

入れ歯治療は、失った歯を補うために人工の歯を装着する治療法です。入れ歯は、審美性、咀嚼機能、発音の回復を目的とし、口腔内の健康維持にも役立ちます。

主な手順

  1. 診査・診断: 歯科医師が口腔内を診査し、適切な入れ歯の種類を決定します。レントゲン撮影や口腔内の型取りを行います。
  2. 型取り: 口腔内の詳細な型取りを行い、これを元に入れ歯を作製します。部分入れ歯の場合、残存歯の型取りも行います。
  3. 試適: 入れ歯の試作品を装着し、適合性や噛み合わせを確認します。必要に応じて調整を行います。
  4. 最終装着: 完成した入れ歯を最終的に装着します。噛み合わせやフィット感を再度確認し、調整を行います。
  5. 調整とメンテナンス: 装着後、数回にわたり調整を行い、最適なフィット感を確保します。また、定期的なメンテナンスが必要です。

注意点

  • 装着感の調整: 初期には違和感や痛みが生じることがあります。適切な調整が必要です。
  • 定期的な調整: 歯茎の形状が変わるため、定期的な調整やリライン(裏打ち)が必要です。
  • 清掃とケア: 毎日の清掃と適切なケアが重要です。入れ歯専用のブラシや洗浄剤を使用します。