「猫背だけど、歯並びと関係ありますか?」

「姿勢が悪いと、矯正しても戻りやすいって本当?」

こうしたご相談はとても増えています。

鴻巣および近隣の市町村からのお子様の受診では、歯並びの相談と同時に「姿勢」や「食べ方」「口呼吸」がセットで見つかることも少なくありません。

結論からお伝えすると、

姿勢と歯並びは無関係ではありません。

もちろん、姿勢だけで歯並びが決まるわけではありませんが、子どもの成長期では特に、姿勢が口の使い方や顎の育ち方に影響し、その積み重ねが歯並びに反映されていくことがあります。

今回は「なぜ姿勢が歯並びに関係するのか」を、小児歯科の視点でわかりやすく解説します。

そもそも歯並びは「歯だけ」で決まらない

歯並びを決める要素は、歯の大きさだけではありません。

顎の大きさや成長方向 舌の位置 唇や頬の筋肉バランス 呼吸(鼻呼吸か口呼吸か) 飲み込み方 日常の姿勢

こうした「機能」と「習慣」の影響を強く受けます。

特に小児期は、顎がまだ成長途中です。

つまり、歯並びは固定された完成物ではなく、日々の使い方で育っていくものです。

姿勢が悪いと起こりやすい3つの“お口の変化”

1. 口が開きやすくなり、口呼吸になりやすい

猫背やうつむき姿勢が続くと、首が前に出て顎が後ろに引けやすくなります。

この状態では唇が閉じにくく、自然と口が開きやすくなります。

口が開く時間が増えると、鼻呼吸が減り、口呼吸が定着しやすくなります。

口呼吸が続くと

舌が低い位置に落ちる 上顎が横に広がりにくい 歯が並ぶスペースが不足しやすい

といった流れにつながることがあります。

2. 舌の位置が下がり、上顎が育ちにくくなる

本来、安静時の舌は上顎に軽くついているのが理想です。

この舌の力が、上顎を内側から支え、歯列の幅の成長に関与します。

ところが、姿勢が崩れると舌が下がりやすくなり、上顎を支える力が働きにくくなります。

その結果、上顎が狭くなりやすく、歯がガタガタに生えやすい傾向が出ることがあります。

3. 飲み込み方が崩れて、前歯が押されやすくなる

姿勢が悪いお子さんには、

食べ方が速い、丸のみが多い 飲み込むときに口が開く 舌が前に出る

といった特徴が見られることがあります。

このような飲み込み方が続くと、舌や唇の力のバランスが崩れ、前歯に余計な圧力がかかりやすくなります。

それが積み重なると、出っ歯や前歯が閉じにくい歯並びにつながるケースもあります。

姿勢が悪い子に見られやすい「歯並びの傾向」

姿勢が直接の原因ではなくても、次のような状態と同時に見つかりやすいことがあります。

口がぽかんと開いている 上顎が狭い、歯が並ぶスペースが不足している 出っ歯気味 前歯が閉じにくい 噛み合わせが浅い いびきや寝ているときの口呼吸がある

こうしたサインがある場合は、歯並びだけでなく、呼吸や舌の位置、生活習慣も含めて確認することが大切です。

家庭でできる姿勢チェックポイント

難しいトレーニングを始める前に、まずは日常の環境を整えるだけでも変化が出やすいです。

食事中、足が床(または足台)についている テーブルと椅子の高さが合っている スマホやゲームの姿勢がうつむきになりすぎていない 勉強中、頬杖をついていない 肩が内側に丸まり、背中が丸くなっていない

姿勢は「意識」だけでは直りにくいので、環境を整えることが近道です。

歯科でできること:歯並びと一緒に“機能”を見る

当院では、歯並びの相談の際に

口呼吸の有無 舌の位置や動き 唇や頬の筋肉の使い方 飲み込み方のクセ 顎の成長方向と歯列の幅 食事姿勢や生活習慣

を総合的に確認します。

必要に応じて

口腔機能訓練(MFT) 顎の成長を助ける小児矯正 姿勢や生活習慣へのアドバイス

を組み合わせ、歯だけでなく、根本の原因にアプローチします。

鴻巣および近隣の市町村からのお子様の受診では

はぎわら歯科こども歯科クリニックには、

歯並びが気になる 口が開いている 姿勢が悪いと言われた いびきがある

といった、複数の悩みが重なって来院されることが増えています。

歯並びは、顎の成長と習慣の積み重ねで作られます。

だからこそ、早い段階で状態を知り、必要なサポートを受けることがとても大切です。

「姿勢と歯並び、関係あるのかな?」

そう感じた時点が、確認のタイミングです。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。