成人の4人中3人が歯周病といわれており、ほぼすべての人は
歯周病菌がお口の中には存在しています
残念ながらこの歯周病菌をゼロにすることは困難ですが、活動を抑えて歯周病の症状(歯肉から血が出る・歯が抜ける)をなくすことは可能です!
【歯周病治療の主人公は、
歯科医師ではなく患者さん自身です】
精密な検査と歯周病治療の終了後は、正しい歯磨きのやり方、一人一人のライフスタイルに合った口腔ケアグッズの提案、定期的な歯科検診などで皆さんを私たちが全力でサポートしていきます。
歯周病治療
歯周病とは
歯周病は、歯を支える歯茎や骨に炎症が起こる病気です。進行すると歯がぐらぐらになり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。歯周病は大きく分けて「歯肉炎」と「歯周炎」の2段階に分けられます。
- 歯肉炎:
- 症状: 歯茎の腫れ、赤み、出血。
- 原因: 歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)がたまり、細菌が増殖することにより引き起こされます。
- 治療: 適切なブラッシングとフロスで改善可能です。
- 歯周炎:
- 症状: 歯茎の後退、歯のぐらつき、膿が出る。
- 原因: 歯肉炎が進行して歯茎の下にプラークがたまり、さらに歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されることにより発生します。
- 治療: 専門的な歯科治療が必要となり、場合によっては手術が行われます。
歯周病の原因
- プラーク: 細菌の塊であり、歯と歯茎の間にたまりやすいです。
- タバコ: 喫煙は歯周病のリスクを大幅に高めます。
- 不適切な口腔衛生: 定期的な歯磨きやフロスが行われないと、プラークがたまりやすくなります。
- その他の要因: 糖尿病、ストレス、食生活の乱れなども関与しています。
歯周病の進行とその影響
- 初期: 歯肉炎が進行し、歯茎が腫れやすく、出血しやすくなります。
- 中期: 歯と歯茎の間に深いポケットが形成され、歯槽骨が徐々に破壊されます。
- 重度: 歯槽骨の大部分が破壊され、歯がぐらぐらになり、最終的には脱落することがあります。
診断方法
- 視診: 歯科医師が歯茎の状態を視覚的にチェックします。
- プロービング: 専用の器具で歯と歯茎の間のポケットの深さを測定します。
- X線検査: 歯槽骨の状態を確認します。
治療方法
- スケーリング:
- 歯と歯茎の間のプラークと歯石を除去します。
- ルートプレーニング:
- 歯の根面を滑らかにして、プラークの再付着を防ぎます。
- 抗生物質の使用:
- 細菌感染を抑えるために、抗生物質の投与が行われることがあります。
- 手術:
- 重度の場合、歯肉を切開して深部のプラークや歯石を除去し、歯槽骨の再生を促す手術が行われます。